なでしこ五輪出場決定に喜び爆発 サッカー協・佐々木女子委員長の地元、尾花沢でPV

サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が北朝鮮から前半に先制点を挙げ、歓声を上げる尾花沢中生ら=尾花沢市・悠美館

 サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は28日、アジア最終予選第2戦で北朝鮮に2―1で勝ち、パリ五輪出場権を手にした。日本サッカー協会の佐々木則夫女子委員長の出身地の尾花沢市は同日、市内でパブリックビューイングを開催。東京・国立競技場には市民応援団を送り込み、大声援を送った。

 同市悠美館には尾花沢中サッカー部員や保護者ら約20人が集まり、大型スクリーンで戦況を見つめた。同部は昨年6月に佐々木委員長から指導を受け、その後の地区新人大会を制した。キャプテンの2年三坂明日楽(あすら)さん(13)は「自信をつけてもらったお礼と頑張れという気持ちで応援したい」と話し、前半26分に日本が高橋はな選手のゴールで待望の先制点を挙げると仲間と喜びを爆発させた。

 激闘を制し、五輪出場を決めたなでしこジャパン。2年佐藤ゆずさん(14)は「最後まで諦めない姿がかっこよかった。あんなふうになれるよう、これからもサッカーを続けたい」と喜びと憧れを語った。

 バスで現地入りした市民応援団約30人は国立競技場に横断幕を張り、佐々木委員長の同級生らが応援タオルを手に盛んに声援を送った。結城裕市長も興奮冷めやらぬ様子で「大関に昇進した琴ノ若関の活躍もあり、市民は大いに元気づけられている。なでしこジャパンにはパリで優勝を目指してほしい」と期待した。

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