「レンジャーズ打線は息つく暇もなかった」 山本由伸のデビュー戦投球を専門メディア高評価! 「セミエンを吹き飛ばす速球」と絶賛 

ワールドシリーズ王者を相手に快心の投球を繰り広げた。

ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が現地時間2月28日、テキサス・レンジャーズとのオープン戦に先発登板、メジャーでの実戦デビューを飾った。2回を投げ、レンジャーズ打線を無失点に抑え、チームやファンからの期待に応える初マウンドとなった。

山本はこの日、打者6人に対し1安打を許したものの、3奪三振を記録している。初回、先頭のマーカス・セミエンをストレートと変化球で追い込み、最後は高めの真っすぐで空振り三振を奪い、2回にはナサニエル・ロウ、レオディ・タベラスの左打者2人に対してはスプリットが決め球となり、こちらも最後はスイングアウトに斬って取った。

伸びのある速球、さらに落差のある変化球でレンジャーズの打者を翻弄し、早速、その実力を証明してみせた山本。ルーキー右腕の実戦初マウンドでの快投には現地メディアも賛辞を送っている。

ドジャース専門サイト『Inside The Dodgers』は試合後に山本の投球内容のレポート記事を配信。「レンジャーズのロウを素人同然にしたヨシノブ・ヤマモトのデビュー戦」と銘打たれている。

その中では、「彼は水曜日の正午過ぎにマウンドに上がると、すぐにマーカス・セミエンを吹き飛ばす速球を放り、最後は3球で空振り三振に仕留めた」などと立ち上がりのピッチングを振り返っており、この日2個目の三振の場面には「スプリッターが配球され、ロウは唖然としたようだった。彼は半信半疑でスイングし、ボールが急降下して三振となった」と綴っている。

全19球を投じたこの日のパフォーマンスに対し、「レンジャーズは、打者がダグアウトに戻るまでほとんど息をつく暇もなかった」と評する同メディアは、他にも「レンジャーズは速球に次ぐ速球を見逃し、変化球に打ち崩され、完全に呆然としているように見えた」と絶賛。

また、トピックでは山本に対し、メジャーの環境への適応に懸念もあったとしながらも、「今日の内容は非常に良かった」と強調。今後の登板についても、「もしこれが再現可能なら、相手打者は非常に怖がるはずだ」と見通すなど、さらなる活躍に期待を寄せた。

ベンチではこの日出場のなかった大谷翔平も見守る中、山本はレンジャーズ打線を相手に圧巻の投球を繰り広げた。そのピッチング内容は今季、ドジャースの背番号18が他球団にとって、大きな脅威となり得ることを示したと言っていいだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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