中国BYD、新型EV2車種で大幅値下げ、価格競争激化へ

[北京 28日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は28日、スポーツセダン「漢(ハン)」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「唐(タン)」の新型車を発表した。新型車は2023年よりも値下げ幅が大きく、国内EV市場で価格競争がさらに激化しそうだ。

新型ハンは、プラグインハイブリッド(PHEV)と完全電気自動車(BEV)の両タイプが設定されている。ロイターの算定によると、新型のハンとタンの最低価格は従来と比べて10.35─14.3%低くなる。

BYDは先週、ハッチバック「ドルフィン」とPHEVセダン「泰(チン)プラスDM─i」の新型車を発表したばかりで、いずれの最低価格も引き下げられた。

今回の価格設定からBYDがこうしたモデルのほとんどで価格を昨年よりも大幅に下げていることが読み取れる。新型チンプラスEVとハイブリッドは価格がそれぞれ15%と20%下がっているが、両モデルの2023年の値下げ幅は8%と11%だった。

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