2024年問題控えトラック運転手獲得競争に熱 盛岡で就職相談会

求職者(手前)に勤務体系などを説明する企業の担当者

 盛岡公共職業安定所(長内勝徳所長)は28日、盛岡市内でトラック運転手の就職相談会を開いた。求職者34人に対し、2.5倍となる86人の求人が出た。4月の残業規制強化に伴う人手不足で輸送能力の低下が懸念される物流の「2024年問題」を控え、人材獲得競争が熱を帯びている。

 盛岡近郊の運輸会社18社が出展。参加者は各ブースを回り、勤務体系や職場の雰囲気などの説明に耳を傾けた。

 各企業の採用活動は厳しさを増している。二葉運送(矢巾町)によると、求人サイトも活用するが、若者の確保が難航。石森繁業務部長は「運転手の高齢化が進み、未経験でも構わないので若い人材を2、3人採用し育てたい。人手を確保できないと、今いる人材の負担も増えてしまう」と切実だ。

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