追悼碑巡り対面も 23日に亡くなった角田義一さんとのエピソード語る 群馬県知事

 23日に86歳で死去した元参院副議長の角田義一さんについて、群馬県の山本一太知事は29日の定例会見で、「政治家として、人間として尊敬できる方だった。懐の深い人だった」とあらためて故人をしのんだ。

 県が撤去した県立公園群馬の森(高崎市)の朝鮮人労働者追悼碑を巡り、存続のための訴訟で弁護団長を務めていた角田さんが最高裁判決前に県庁を訪れ、対面していたことも明かした。角田さんが提案した打開策に対し、「申し訳ないがそれはできない。しっかり最高裁で決着を付けたい」と伝えた。角田さんは理解を示した上で「互いにしっかり力を尽くしていこう」と言葉をかけたという。「非常に角田さんの人柄が感じられた」と振り返った。

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