2点目演出のなでしこ清水梨紗、パリ五輪決定に安堵「いつもと変わらずとは言ったものの、プレッシャーはあったのかも」

北朝鮮戦後に笑みを浮かべる南萌華(左)と清水梨紗(右)[写真:©超ワールドサッカー]

見えない重圧は大きかったようだ。なでしこジャパンのDF清水梨紗(ウェストハム)が、得点シーンを振り返るとともに、安堵の言葉も残した。
【動画】画面の外から猛スプリント!清水梨紗が見事なクロスで追加点演出

なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は28日、パリ・オリンピックアジア最終予選第2戦となる北朝鮮女子代表戦を国立競技場で行い、2-1で勝利。2戦合計スコアを2-1とし、2大会連続6度目のオリンピック出場権を獲得した。

アジア予選を勝ち抜いての出場権獲得は2011年のロンドン・オリンピック予選以来。大きな仕事を成し遂げた清水は、安堵と歓喜の入り混じった感情を言葉にした。

「本当に素直に嬉しいですし、ほっとしています。前日とかはこの一戦に向けて、いつもと変わらず準備していきますと言ったものの、なんか終わった瞬間に本当にほっとしたというか、やっぱりそれだけ自分の気付いていない、何かプレッシャーはあったのかもしれないです」

「けど、チームとしてオリンピックにつなげられたことは本当に嬉しく思います」

藤野あおばの追加点を演出したクロスの場面については、「上げるタイミングで中に唯、貴子あおばと3人入っているのは見えていたので、誰かにと思いながら(クロスを上げました)。ゴールに繋がって良かったです」と、ルックアップして中の状況を把握できていたと語る。

14分にもゴールラインを割りそうなボールを懸命なスプリントの末に残し、得点の場面も入れ替わりの瞬間が注目されるが、相当に長い距離を走っている。元々運動量は武器だったが、海外移籍を経てからはタフさも増した。

「今でも足りないところ」と謙遜するが、フィジカル重視の北朝鮮相手にも、コンタクトでまったく引けを取らなかったことに対しては、普段の欧州勢との戦いが生きたと、手ごたえを口にした。

「(競り合いの強さが)自分の今でも足りないところですし、海外にいたら自分が吹っ飛ばされることなんてたくさんあるので、今からの課題でもあります。けど、1年半、海外でプレーしていて、そういう場面にも慣れてきたのかなと思います」

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