北朝鮮、二つの戦争に世界が集中する間に更なる脅威となるか

核ミサイル能力を高度化した北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとハマスの戦争で混乱した世界の中で新たな脅威となっているとアメリカで報道された。

米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)は27日(現地時間)、「世界が紛争に注目する中、北朝鮮は更に大きな脅威となった」という記事で、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記が「北朝鮮を脅威的な核国家にするため分裂した世界秩序を利用してきた」と報道した。

WSJはキム総書記が2019年2月、トランプ前米国大統領とハノイでの首脳会談が決裂してから急速に高度化した核兵器を通じてさらに長期的で戦略的なゲームをしているとし「それはキム総書記の次の一手に緊張が走る」と指摘した。

また、以前北朝鮮は武器活動の中断を約束することで国際的な立場を高め、対外援助や制裁緩和を得るためにその関心を使ってきたが、「キム総書記はこの路線から外れた」とした。

北朝鮮がロシアとの関係を強化することも、国際社会の緊張感を高めていると、WSJは指摘している。

北朝鮮が対韓国に対する威嚇レベルを引き上げている中で、WSJは北朝鮮が全面戦争に出る可能性はほとんどないが、アメリカと韓国当局はドローン攻撃や海上での小規模衝突が起きる可能性を依然として危惧していると伝えた。

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