栃木の豚熱、防疫措置が完了 計1301頭殺処分

栃木県庁

 栃木市の養豚場で2月に発生した豚熱(CSF)で、県は29日、農場の消毒を含めた全ての防疫措置が完了したと発表した。発生の原因を探る疫学調査は農林水産省などが進めており、結果は今後公表する予定。

 防疫措置は、豚熱が確認された同月16日の夜に始まり、21日に農場の1301頭の殺処分を終了。食肉処理施設に出荷されていた26頭を含め、23日に全1327頭の埋却を終えた。農場内の清掃や消毒を進め、29日午前8時に措置が完了した。

 計14日間の作業には県や同市、県建設業協会、人材派遣会社などから延べ1849人が動員された。栃木、小山両市では、延べ382台の車両を消毒した。

 同省と県県南家畜保健衛生所のチームによる現地調査は既に終えているという。

 29日の県議会農林環境常任委員会で熊田欽丈(くまだよしたけ)県農政部長は「問題点を一つ一つ洗い出し、今後発生させないよう指導を徹底していく」と強調した

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