自分の健康後回しにしがちな女性のために 外出ついでにがん検診 宇都宮市がミナテラスとちぎでイベントに合わせ

女性向けのがん検診が行われたイベント会場

 【宇都宮】市は25日、インターパーク6丁目のミナテラスとちぎで女性向けのがん検診を実施した。同所では同日、県内のさまざまなイモを楽しめるイベントが開催されており、家族などで外出するついでに受診してもらおうと、今回初めてイベントに合わせ実施した。

 市によると、2022年度の市民のがん検診受診率は、乳がん18.0%、子宮がん28.6%、大腸がん25.3%(勤務先での受診者は除く)だった。

 市民のがん検診受診率向上のため、市はこれまでも商業施設で検診を実施してきた。女性は仕事や子育てを優先し、自分の健康管理を後回しにしがちな傾向があることから、受診の契機となるよう今回、「干し芋カーニバルちび」(とちぎ食育向上委員会主催)のイベントと同時開催する形で検診を企画した。

 事前予約した20〜70代の女性計95人が、駐車場に止められた検診車で乳がん、子宮がん、大腸がん、骨粗しょう症を受診した。

 受診者のうち40代が約45%、30代は約26%を占めたという。市の担当者は「若い世代の受診につながった。来年度もイベント併用で実施していきたい」と話した。

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