山の中で越冬…強い甘みと粘り “春掘り”の長いも 収穫本格化「すっても、焼いても、煮てもいい」 

長野県山形村で春の風物詩、長いもの収穫が本格化しました。年に2回収穫でき、「春掘り」は強い甘みと粘りが自慢です。

土の中から出てきたのは、太くて立派な「長いも」。県内一の生産量を誇る山形村で、掘り出し作業が最盛期を迎えようとしています。

越良治さんの畑でも29日朝から作業が始まりました。

春に収穫する「春掘り」の長いも。秋に掘り出さず、冷たい土の中で越冬することで、うま味が凝縮して甘みや粘りが増します。

すりたてをー。

(記者リポート)
「すごい粘りが強いです。甘みもこくもあって非常においしいです」

今シーズンはさらに、2023年夏から秋の天気もおいしさに味方しました。高温少雨の影響で水分を求めて芋が伸び形は不ぞろいですが、実が締まったそうです。

JA松本ハイランド根菜部会:
「形状が良くない部分もあるけど、食べてみれば粘り強くておいしいものにできてます。すっても、焼いてもいいし、煮てもいい、全ていいですから」

JA松本ハイランドでは4月末までおよそ500 トンの収穫を見込んでいて、県内のスーパーや直売所を中心に出荷されます。

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