アプリの出会いで失敗する人の共通点&気づいていない意外な欠点とは

マッチングアプリが一般的になりつつありますが、マッチをしても、その先が失敗続きで成果につながらない人もいます。

ところが本人は自分の“欠点”に気づいていない例が多く「いいね」など基本のアプローチだけは熱心に続けているものの、まったく実にならないまま時間だけが過ぎていくようです。

マッチングアプリで確実に失敗する人が気づいていない欠点を、恋愛カウンセラーとしても活動する筆者が指南します。

1. メッセージの温度感が自分中心

マッチングアプリでは、文字だけのやり取りからスタートすることが大半です。そのため、メッセージの温度感は相性を探るにあたっては、最初のステップとも言えます。

相手に対して温度感が「違う」と思えば、その時点で有力候補からは外す人も多いので、仮にメッセージのやり取りが続いていたとしても、ほぼ脈なし、またはキープ要員にされるケースが多いのも現実でしょう。

例えば、相手は敬語なのに自分だけタメ語だったり、相手は情報を開示しているのに自分は話さなかったりといったタイプは、実は相手から冷めた目を向けられていることも少なくありません。

一般的に、メッセージのやりとりで質問が多い人は嫌われると言われますが、質問をしなかったとしても温度感が異なればハジかれます。

「マッチングしたから、少しは脈アリ」と勘違いをしている人ほど、メッセージの温度感が自分中心になりやすいようです。

2. 年収にばかり気を取られすぎている

真剣交際や婚活向けの多くのマッチングアプリでは、おおまかな年収を記載する欄があるので、相手探しの段階では年収を重視して対象を吟味する人も少なくありません。

しかしこれも、アプリで失敗する人ほどやりがちな行動のひとつです。

交際・結婚となれば、もちろん相手の収入は大切です。けれど、稼ぐ額よりももっと大事なのは、金銭感覚と生活水準です。

ましてや収入だけでは資産は測れませんし、相手の育ちや環境もわかりません。

相手の収入ばかりを重視する人ほど、マッチングする範囲を自ら狭めてしまって、きちんとしたカップルになれないまま浅いマッチングばかりを繰り返します。

プロフィール欄には顔写真やライフスタイルの写真が掲載される仕様のアプリも多いので、年収ではなく顔つきや趣味の写真から相手の生活水準や金銭感覚を探るほうが、よっぽど有益です。

年収は参考程度に捉えるくらいでなければ、失敗を繰り返しやすくなります。

3. 好きなものや共通の趣味にとらわれすぎている

好きなものや共通の趣味は価値観を探るうえで大切ではありますが、アプリに限った話ではなく交際や結婚に至ってうまくいくカップルは、むしろ苦手なものや嫌悪対象が似ているタイプです。

マッチングアプリでの出会いでは、初期段階のメッセージで「好きな食べ物」や「好きな動物」「好きなタイプ」など、あらゆる好きなものチェックをする人も少なくないのですが、現実にはそれを聞いたところで、さほどの相性診断はできません。

会話のとっかかりとしては悪くないものの、人間の「好きなもの」や「好きな食べ物」なんて似たり寄ったり。

「焼肉が好き」「お寿司が好き」「犬が好き」などの会話を引き出したところで、それを基準に相性や価値観を探るのは、ほぼ不可能です。

「何が好き?」と質問をすれば相手からメッセージが返ってきやすくなるので、こういった質問を繰り返す人もいますが、やり取りがダラダラ続いたとしても、相手は礼儀として返信をしているだけかもしれず脈アリとは限りません。

好きなものが似ていたり共通の趣味があったりすれば会話は広がりやすくなりますが、そこにとらわれすぎている人ほど、本来は相性が良くない相手に固執して失敗しやすいのです。

マッチングアプリで「マッチ」しただけでは何も進まない

マッチングアプリで「マッチング」をしただけでは、関係は先に進みません。

なかなか成果につながらない人ほど「運が悪いだけ」や「まだ自分に合う人には、巡り会えていないだけ」と思い込もうとしますが、カップル成立に至らないということは、自分に原因があると思ったほうが早く改善に取りかかれます。

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マッチングアプリは、出会いのきっかけのひとつに過ぎません。利用することによって出会える数は増えても、相手が人間である以上、その先はリアルな出会いと同じです。

そのことに気づいていない人ほど、どんなにマッチングアプリを利用しても失敗続きのループから抜け出せない現実があるのです。

(mimot.(ミモット)/ J・のぞみ)

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