「前日に言われた」久々出場が大一番での先発起用、先制点にも絡んだ上野真実はイメージ通りのプレーに一定の手応え「やりやすさを感じた」

北朝鮮戦の先制点に絡んだ上野真実[写真:©超ワールドサッカー]

なでしこジャパンのFW上野真実(サンフレッチェ広島レジーナ)が、大一番での先発起用を振り返った。
【動画】上野真実の折り返しが見事な先制ゴールに繋がる!

28日、パリ・オリンピック アジア最終予選の第2戦が国立競技場で行われ、なでしこジャパンは北朝鮮女子代表と対戦した。

第1戦はゴールレスで終わっており、勝った方が五輪行きを決めるという試合に。高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)のゴールで先制すると、後半2位は藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)がヘディングでゴールを奪い追加点。その後1点を返されるが、2-1でなでしこジャパンが勝利し、パリ・オリンピックの切符を手にした。

2022年7月のEAFF E-1サッカー選手権以来のなでしこジャパン招集となった上野。第1戦は出番がなかったが、先発起用された。

試合後のメディア取材に応じた上野は先発起用について「前日に言われました」とコメント。「1試合目はベンチで見ていて、自分が出たらこういう位置でボールを受けようとイメージしていました」と、ピッチ外からイメージを膨らましており、実際の試合では「自分はやりやすさは感じましたし、もっとよりゴールに近い位置でボールを受ける動きはしたかったです」と、一定の手応えを感じたようだ。

しっかりと勝利にも貢献し、1点目ではヘディングで折り返してゴールにつなげた。しっかりと出場権を獲得したが「チームとして今日の試合に勝ち切れたことは良かったと思いますし、個人としてももっともっとゴールに向かう姿勢、高い位置でボールを受けられれば良かったと思います」と、結果は良かったものの、自身のパフォーマナスには満足していないようだ。

周りとの連携については「北川選手とだけじゃなく、田中選手との絡みであったり、自分が真ん中で抜けることでスペースが空くこともわかっていたので、そこで絡むことの連携は練習でよく出ていたので、そこを出せたと思います」と、トレーニングでイメージできていたことが、しっかりと出せていたようだ。

自身の特徴であるライン間でのボールを受けることもできていた上野。「後ろの選手が選択肢をいくつか持てるようにということをイメージしていて、外にいても出せるし、中にもつけられる立ち位置を意識しました」とコメント。ビルドアップをスムーズにするパフォーマンスも、久々の出場で見事だった。

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