恐るべき名家・旧家の嫁の実態 #2「調査して来い!?」

名家、旧家と言っても、名家は“社会的に貢献をした人物”を輩出している家。名声を得ており、視点は常に外に向かっています。

一方、旧家は土地に密着しており、代々長く続く家。自分の家や血筋を守ることが目的で、視点の方向は内側です。

この二つは似ているようで異なっていますが、「家を受け継いでいく」という考えは同じです。

一般家庭に育った人にとっては「名家? 旧家? そんな旧態依然な家なんてあるの?」という感じですが……。

妻は身を粉にして働き、家に尽くす。ただただ、家の名誉と存続だけが使命なのだそう。ヒエ~恐ろしや。

今回は、そんな“一般家庭からかけ離れた家”のエピソードをご紹介します。

名家の場合:調査して来い

「大地主の義実家は、近所の土地を所有しているだけでなく、遠く離れた東北地方に山を4~5つほど持っています。義両親の親、つまり義理の祖父母が数十年前に買った山のようです。

でも、今まで一回しか行ったことはなく、そのときはよく分からないまま帰ってしまったという話。だから、私たち夫婦に『春になったら山を調査して来い』と言うんです。送電線の鉄塔が立っていると数年に一回お金が入るらしく、どの山に設置されているのか知りたいそう。

でもその山に通じる道はなく、深く深く分け入って登っていくんですって。どうやって行けばいいのか……。『自分たちで管理できない山なんか買うな』と思ったけれど、いずれ私たちがどうにかしなきゃいけないことだから、仕方ないですね。

夫はアウトドア気分で喜んでいて『小屋を建てて別荘にしようか』と能天気な考えですが、最近はクマ出没の心配が。遭遇したらと思うと怖いです」(28歳・女性・関東)

義両親は前人未到の山を想像しているようですが、本人たちはアウトドアブームもあり、山が荒らされている気がするそう。そもそも道もない山なら遭難の不安もありますし、クマも心配です。

どの程度の山なのか見当もつかないので、素人が軽々しく登っていいものなのかどうか、目下の悩みなのだとか。

義実家や義両親が土地をいくつも所有しているなら、その管理も大変。何も考えず、ただ貸しているだけというパターンもあるので、いまのうちに名義などをはっきり調べておくべきかと思います。

(ハピママ*/ たえなか すず)

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