南砺の大市に能登コーナー 穴水、七尾の3店舗出店 能登産カキ、ジビエ人気

北川さん兄弟が販売する能登のカキを買い求める来場者=南砺市城端

 南砺市の城端にしまち商店会は29日、伝統の「つごもり大市」に能登半島の店コーナーを開設した。石川県穴水町や七尾市の3店舗が出店し、訪れた市民らが能登産のカキやジビエ料理を買い求めた。

 穴水町川島でスーパーを経営する北川大造さん(58)、良治さん(54)の兄弟が特産「能登かき」の炭火焼きやカキ鍋を販売した。2人は住宅兼店舗が半壊し、倉庫2棟が全壊する被害を受けた。平日は片付け、土、日曜は石川県内外で出張販売を続けている。

 炭火焼きは250個が完売し、良治さんは「関係者に感謝している。粘り強く出張販売を続ける」と喜んだ。

 昨年11月に穴水町大町に開業した民宿が倒壊した福岡富士子さん(53)は狩猟免許をいかしてクマやイノシシのジビエ料理を提供した。七尾市の店は古布の小物を並べた。大市では商店会が100円うどんや能登ワインなども販売した。義援金に充てる。

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