能登半島地震 発生から2カ月

亀裂が入った歩道(左)と、復旧工事が進む市道=29日午後4時、富山市新総曲輪

 能登半島地震は3月1日で発生から2カ月を迎える。富山県がまとめた被害の集計によると、住宅被害は26日午後1時時点で1万2185件となっている。全壊住宅は177件で、そのうち氷見市が155件で全体の87%を占める。ほかは射水市と小矢部市がそれぞれ10件、富山市が2件。

 半壊は氷見市336件、高岡市123件など5市で計542件、一部破損は全15市町村で1万1031件となっている。農林水産関係では2501件の被害が確認されている。

 県内ではインフラ設備の復旧が進められており、29日、富山市新総曲輪では地震で損壊した市道の修復工事が行われた。

 人的被害は、富山市の中学1年の男子生徒1人と30代女性1人がそれぞれ輪島、珠洲市で帰省中に被災して死亡した。県内では重傷が富山市の2人と射水市の1人、軽傷が8市の44人の計47人となっている。

 石川県への支援について、同県が設置したコールセンターを経由して364人をホテル・旅館などで受け入れている。公営住宅には15世帯28人が身を寄せている。

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