4年に1度の2月29日の「にんにくの日」に合わせフラワー長井線で同日、「ニンニク列車」と銘打ったツアー列車が初運行された。参加者はクイズや料理などで長井市内産ニンニクに親しみ、車内には笑顔と香りが広がった。
生産農家の多田野啓(あきら)さん(48)=同市時庭=が、うるう年の特別な一日を活用しようと4年前から構想を温め、運行する山形鉄道(同市)や農業仲間らと実行委員会を組織し行った。
1両を貸し切り長井-赤湯駅間を往復する行程で、県内外の27人が参加した。多田野さんらが白タイツ姿で「ニンニクマン」となり司会進行役を務め、参加者は食べ比べや栽培方法などの問題でクイズに挑戦。正解のたびにニンニクをもらった。料理は、彩花亭時代屋(上山市)の西洋料理長鈴木信也シェフが腕を振るった各皿に舌鼓を打った。
物まねや手品、ダンスなども披露された。北海道から参加した会社員横沢健さん(48)は「おいしくて楽しい。こんなにニンニクを堪能したのは初めて」と大満足の様子だった。