つや姫、雪若丸が特A 23年産米食味ランキング、はえぬきA 

「つや姫」「雪若丸」「はえぬき」の県産米3銘柄(資料写真)

 日本穀物検定協会の2023年産米食味ランキングが29日発表され、県産ブランド米の「つや姫」と「雪若丸」が最上級の特Aを獲得した。つや姫はデビューから14年連続、雪若丸は本格デビューから6年連続の最高評価。県産主力品種「はえぬき」は、昨年に続き1ランク下のAとなった。

 本県は県単一産地ではなく庄内、最上、村山、置賜の4地域から2地域のコメを選んで出品している。つや姫は村山、置賜から出品し、いずれも特A、雪若丸は置賜特A、庄内Aだった。はえぬきは村山A、庄内はAの一つ下のランクとなるA’だった。

 県によると、はえぬきがA’評価を受けるのは今回が初めて。同協会は、庄内産は、昨夏の記録的な高温で白未熟粒が多く、炊飯後の食感が軟らかく、評価を落としたとみている。

 全国から延べ144銘柄がエントリーし、特Aは43銘柄。炊飯後の外観や味、香り、粘りなど6項目で評価した。吉村美栄子知事は「厳しい気象条件で生産者にはおいしいコメ作りに精励していただいた。高品質な良食味米の生産に向け、一丸となって取り組む」とコメントした。

 食味ランキングは日本穀物検定協会が1971(昭和46)年産から実施。評価はサンプルを使用するため、実際に流通する各銘柄の食味を格付けするものではないとしている。

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