デュエット詩集刊行 茨城・取手の坂木さん夫妻 人生や日常22編

デュエット詩集「この星に平和を」を刊行した坂木玄理さん、昌子さん夫妻=取手市内

日本詩人クラブ会員で茨城県取手市在住の坂木玄理さん(82)、昌子さん(81)夫妻がデュエット詩集「この星に平和を」(文化企画アオサギ)を刊行した。50年以上連れ添った2人は「これまでの人生への思い、これからの世界へ平和の願いを込めた」と話す。

玄理さんは鹿児島県徳之島生まれ。ペンネーム「酒木裕次郎」でこれまでに4冊の詩集を出している。昌子さんは香川県生まれで詩集1冊を出している。2人は20代の時に詩が縁となり結婚。1971年に取手市に移り住んだ。

デュエット詩集は2人の詩を交互に11編ずつ計22編を収録。これまでの人生や日常などを詠んでいる。中には、それぞれ相手に宛てた詩も収めている。

昌子さんは「私の人生も残り少なくなってきた。戦争の絶えない世界に向けてこの詩集に平和への願いを込めた」。玄理さんは「私たちが子どもの頃に経験した戦争、その戦争に今も苦しめられている子どもたちがいる。家庭の平和が世界の平和につながると信じてこの詩集を出した」と語った。

定価2200円。問い合わせは坂木さん(電)0297(73)5005。

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