GM傘下クルーズ、株式の評価額が3カ月前の半分弱に

Greg Bensinger

[29日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の自動運転車部門であるクルーズは株式の評価額が3カ月前の半分弱に低下したことが、ロイターが閲覧した社内電子メールで明らかになった。昨年10月に起きた同社の無人タクシーが関与する交通事故が株価に影響している。

クルーズの従業員は社内電子メールで、同社株の価格が外部機関により11.80ドルと評価されたと伝えられた。3カ月前は24.27ドルと評価されていた。

クルーズのクレイグ・グリデン最高管理責任者(CAO)は電子メールに「評価額が従来よりも大きく下がったことと、われわれ1人1人の実生活に影響が及んでいることを、われわれは看過できない」と記した。

同社は昨年10月の事故を受け、カリフォルニア州での営業許可が停止され、米国の公道での試験を全て中止した。

グリデン氏は、クルーズの「本格的な商業化へ向けた道のりは長い」と述べた。

同社の広報担当者はロイターに新たな評価額について「現在の市場環境と当社の運営実態」を反映していると指摘。同社は「営業を再開する前に、当局と世間の信頼回復」に重点的に取り組むと表明した。

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