県議会、和装で一礼 議員有志20人

県議有志が和装で本会議に臨んだ=県議事堂

 県議会2月定例会の一般質問が行われた29日、議員有志20人が着物姿で本会議に臨んだ。普段と異なる“和”の雰囲気で、議員と執行部が医療や教育、農業、少子化など県政課題について熱い議論を交わした。

 和装で入場した議員が一列に並び一礼すると、同僚議員から拍手が上がった。最初に登壇した阿部恭平議員(寒河江・西村山郡区)は「伝統産業と伝統文化の振興のために着用した。身が引き締まる思いだ」とあいさつし、質問を始めた。

 米沢織の魅力発信を目的に米沢市区選出の議員が2008年に始め、2月定例会の恒例となっている。発起人の一人の木村忠三議員(米沢市区)は「開設から145年を迎えた県議会の原点に立ち返り、歴史と伝統を感じながら県民のための議会でありたいとの思いで袖を通した」と語った。

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