虹のマート(青森・弘前市)、優良食料品店表彰で国内最高賞 個人店の挑戦応援、対面販売など評価

表彰状を手にする浜田専務=28日、東京都内(生き活き市場提供)

 青森県弘前市駅前町の「虹のマート」が、公益財団法人主催の優良経営食料品小売店等表彰で、国内最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。入居する個人店の新たなチャレンジへの応援や、創業当時からの対面販売などが評価された。28日に東京都内で表彰された。

 独創的な経営をし、優れた経営成績を上げている全国の中小小売店に食品等流通合理化促進機構(東京)が贈っている。今回は全国の約70の企業・団体から応募があった。農林水産大臣賞は上位3団体に授与した。前身の表彰制度も含め、青森県では1991年に青森市の食品加工業者が受賞して以来。

 虹のマートは弘前駅前で生き活き市場(浜田健三社長)が運営し、発足67年の総合食品市場。2020年にそれまでの協同組合を解体し、株式会社に組織変更した。22年からは新規出店者を応援するため出店手数料を減額する制度を導入した。若者に魅力のある店舗も次々オープンしている。100年続く「百年市場」を目指している。

 表彰式では生き活き市場の浜田大豊専務が表彰状を受け取った。浜田専務は「受賞は虹のマート内のお店や利用するお客さまたちのおかげ。非常に誇らしい。弘前市は個人店が商売を続けていける力がまだまだあると感じている」と喜びを語った。

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