日経平均、再び最高値更新 4万円の大台に迫る

[東京 1日 ロイター] - 1日午前の東京株式市場で日経平均が最高値を再び更新し、前日終値から700円以上上昇した。前日の米国市場の流れを引き継ぎ、半導体株を中心に買われている。為替が円安に傾いていることも追い風で、4万円の大台まであと120円超に迫っている。

上昇して始まった日経平均は、寄り付き後ほどなくして2月27日に付けた史上最高値3万9426円29銭を突破。いったんもみ合ったものの再び勢いが増し、前日比700円超高の水準まで買われた。

前日に米国で早期利下げ期待が高まり、S&P総合500種とナスダック総合がともに最高値を更新。東京市場も東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループなど半導体関連株が軒並み高く、相場をけん引している。

「ピッチは高いが乗らざるを得ない状況」と東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジストは話す。「大型株には資金が入っているが、本当の強気になるには物色の広がりをみたいところ」と語る。

日銀の早期正常化観測で140円台に下落していたドル/円が、再び150円台に乗せてきたことも日本株を支援している。

© ロイター