ブリつかみ取りなどにぎわう 新上五島・地域おこし協力隊がイベント

勢いよく跳ねるブリを懸命につかみ取る子どもたち=新上五島町、海童神社前

 長崎県新上五島町水産課や農林課などに所属する地域おこし協力隊(9人)は2月24日、活動の発表と地域交流を目的に「上五島ちおこ祭り」を有川郷の五島うどんの里で初めて開催した。
 活動内容をパネル展示し木工教室を開催。ブリのつかみ取り体験は人気を集めた。水槽に放たれた40匹のブリは4、5キロの中サイズ、市場価格は3千円前後。挑戦する子どもたちに家族が声援を送った。大物をつかまえた葛屋葵(かつやあおい)さん(7)=町立有川小1年=は「魚が重いし、難しかった」。父、拓(たく)さん(40)は「昨年転勤してきた。島ならではのいい機会に恵まれ楽しめた」と満足げだった。
 会場周辺は多くの来場者でにぎわい、あごだしラーメンやアオサの天ぷら、インドネシアの家庭料理「えびせんクルプック」の無料試食コーナーは開始早々、行列ができた。
 同祭りを企画立案した濱本憲吾さん(38)は「活動内容を知ってほしかった。(島外者の)私たちだからこそ気づいた島の魅力を、地元の皆さんにも気づいてもらえるよう力を尽くしたい」と話した。

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