関東自動車、空港バス来月値上げ 羽田線に座席指定導入も

 関東自動車(宇都宮市簗瀬4丁目、吉田元(よしだげん)社長)は29日、宇都宮市などと空港を結ぶ高速バス「宇都宮・羽田空港線」と「宇都宮・成田空港線」の運賃を4月1日から引き上げると発表した。併せて、同日から羽田空港線に座席指定制度を導入し、乗客の利便性向上を図る。

 燃油価格などの高騰を受け、各区間で300~600円を値上げする。宇都宮-羽田空港間は現行の4200円を300円引き上げる。佐野-羽田空港間は600円の上げ幅となる。

 宇都宮・鹿沼・佐野-成田空港間は現行の4500円を4800円にする。また、運転士らの残業規制が強化される「2024年問題」に対応するため、1日1便あるJR日光駅前までの乗り入れは同日から廃止し、鹿沼インター入口止まりとなる。

 両空港線とも現行は自由席だが、同日から満席率の高い羽田空港線で座席指定を導入する。利用者から導入を求める声があったという。4月分を3月に予約する場合は自動で座席が振り分けられ、4月以降は利用客が座席を指定できる。

 成田空港線についても今後、座席指定の導入を検討する。

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