24年度予算案 茨城・ひたちなか市 子育て支援を強化 新図書館も整備へ 一般会計607億円

ひたちなか市役所=同市東石川2丁目

茨城県ひたちなか市は2月29日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比3.1%増の607億1300万円で過去最大。老朽化に伴い新たな市立中央図書館の整備を始めるほか、子育て支援を強化する。市誕生30周年記念事業も展開する。会見で大谷明市長は「市誕生30周年を契機に、市のさらなる発展を目指すための予算を編成した」と述べた。

新たな図書館整備に向け、設計業務費として7465万円を計上。市は昨年8月、同市石川町の東石川第4公園敷地内に建設することを決定しており、28年度中の供用開始を目指す。

これに合わせ、JR勝田駅東口一帯のにぎわい創出を目指し、まちづくり計画策定事業費1300万円も盛り込んだ。

子育て支援では、生後1カ月の乳児の健康診査費用助成のための費用624万円、低所得の妊婦に対し初回の産科受診料を上限1万円まで助成するための費用30万円を、それぞれ新規で計上した。

市誕生30周年記念は文化や芸術、スポーツなどの分野で39事業を実施する予定で、事業費8344万円を盛り込んだ。

歳入は、国の定額減税などにより市税が0.7%減の249億9456万円を見込む。

特別会計を合わせた総額も過去最大で3.6%増の1088億856万円。

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