ホタテ漁船、海底で発見/不明の1人捜索続く

漁船とともに捜索に向かう自衛隊員ら=1日午前10時50分ごろ、横浜漁港

 横浜町沖で29日、ホタテ養殖漁船の乗組員3人が死亡した事故で、青森海上保安部などは1日午前、行方不明となっている太田弘樹さん(43)の捜索を続けた。

 青森海保によると同日午前7時20分ごろ、桧木川河口の西方沖1.5キロ付近に船底を着底させた状態の沈没船をダイバーが発見。午前10時ごろ、船の表示から、沈没船は行方不明となっていたホタテ養殖漁船「たか丸」と確認された。

 青森海保、海自大湊地方総監部、北部広域事務組合消防本部、横浜漁協などが、太田さんの捜索を続けているが同日正午現在、発見に至っていない。

 「たか丸」は29日午後3時ごろ、ホタテの養殖施設へ向け出港。夕方になっても戻らないと家族から相談があり、仲間の漁船が捜索し、沖合約1.2キロ付近で3人を見つけた。3人は漁船から転落したと見られている。

 海保によると、事故発生当時の気象状況は曇り、東南東の風5メートル、視界は良好。「たか丸」から事前にトラブルなどの連絡はなかった。

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