「すべてがうまくいけば」…エンビードがレギュラーシーズン終了前の復帰を目指す

3月1日(現地時間2月29日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードが、チーム練習後にメディア応対をこなした。

昨シーズンのMVPで、2シーズン連続で得点王に輝いた男は、今シーズンもリーグベストの平均35.3得点を残していたものの、1月31日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦を最後に戦線離脱。

シクサーズはエンビード離脱後の12試合で4勝8敗と負け越しており、29日を終えた時点でイースタン・カンファレンス6位の33勝25敗。5位のマイアミ・ヒート(33勝25敗)とのゲーム差はなしながら、7位のオーランド・マジックと8位のインディアナ・ペイサーズ(いずれも34勝26敗)ともゲーム差なしのため、ここからプレーイン・トーナメント進出圏内へ落ちる可能性もある。

約1カ月前に左ヒザの手術を受けた29歳のビッグマンは、離脱後初となる公の場で口を開いた。具体的な復帰時期こそ発表されていないものの、4月15日のレギュラーシーズン終了までに復帰することを望んでいるという。

「それがプランだ。もちろん、すべてがうまくいけば、健康体になって俺が本来あるべき状態に近づけばだ。でもそれが俺のプランなんだ」

今シーズン、すでに24試合を欠場しているため、エンビードはMVPやオールNBAチームといったアウォードやスタッツリーダーになる資格を失っている。

とはいえ、今シーズンは平均35.3得点に加えて11.3リバウンド5.7アシスト1.1スティール1.8ブロック、フィールドゴール成功率53.3パーセント、フリースロー成功率88.3パーセントという申し分ない成績を残してきた。

左ヒザの手術を受けるにあたり、エンビードは5人の専門家と会って話をして決断したと明かしていた。健康面で許されるなら、アメリカ代表として「2024年パリオリンピック」へ出場するつもりだとも話していた。

また、ウォリアーズ戦を最後に離脱したとはいえ、エンビードはその前の2試合も欠場していた。今シーズンにキャリアハイの得点とアシストを残していたものの、常に健康体ではなかったという。

「俺のマインドセットはバスケットボールをプレーすることにある。できるだけ多くプレーすることなんだ。(でも)この2カ月間というもの、俺は100パーセントの状態じゃなく、それとはかけ離れていたんだ。で、俺としてはチームへ自分のすべてを捧げる必要があると感じていた。とにかく勝ちたいんだ」

シクサーズにはタイリース・マクシーやトバイアス・ハリス、バディ・ヒールド、ケリー・ウーブレイJr.といった選手たちがいるのだが、エンビードが入ることでリーグ屈指の支配力を持つビッグマンを擁することになるだけに、この男がどのタイミングで復帰するかに注目していきたい。

【動画】キャリアハイの70得点をマークしたエンビードのハイライト!

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