支援物資求めたパレスチナ人100人以上が死亡、軍が発砲も ガザ北部

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パレスチナ自治区ガザ地区北部で2月29日、支援物資を得ようとしていたパレスチナ人110人以上が死亡したと報告されている。

ガザ地区北部は物資の供給が困難になっており、大勢が飢餓の危険に直面している。

こうした中、支援物資を載せたトラックが、ガザ市の西にある海岸沿いの道路でイスラエル軍の検問所を通過したところ、待ち構えていた大勢の市民が車列に押し寄せた。

イスラエル軍は、戦車が車列を守っていたが、押し寄せた人々が混乱を引き起こしたと非難。また、脅威と思われる数人に発砲したと述べた。

一方、パレスチナ人のある目撃者はBBCに対し、死亡した人々のほとんどはトラックにひかれたのだと語った。

イスラム組織ハマス運営のガザ保健省は同日、昨年10月7日にイスラエル軍とハマスの戦闘が始まって以降のガザ地区の死者が3万人を超えたと発表した。

地区内では、攻撃による負傷だけでなく、深刻な栄養不良も原因となって、幼い子供さえ犠牲になっている。

BBCのファーガル・キーン記者が報告する。

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