薬も食品も化粧品も…ウエルシア薬局の移動販売車、吉見でも 毎週計39カ所巡り、薬剤師の健康相談など実施

ウエルシアの移動販売車「うえたん号」で買い物をする住民=埼玉県吉見町田甲

 埼玉県吉見町で2月26日、高齢者らの買い物支援へ移動販売車「うえたん号」の運行が始まった。同町、同社会福祉協議会と調剤併設型ドラッグストアチェーンのウエルシア薬局(東京都)の連携事業で、毎週1回、町内39カ所で移動販売を行う。3者は「移動販売時における高齢者の見守り活動に関する協定」も締結した。

 販売品目は、飲食料品、化粧品、日用品など、ウエルシア吉見店で扱っている商品。販売車には約500品目を搭載し、同店と同じ価格で販売する。

 車に搭載のモニターで、吉見店の薬剤師とオンラインによる健康相談に応じる。事前注文による医薬品の販売、公共料金の支払い、電子決済などにも対応する。

 移動販売は月~金曜日までの週5日。毎日、午前10時~午後4時まで、7、8カ所を巡回する。1カ所の停車・販売時間は20分程度。

 27日午後、田甲集会所前には20人を超す住民が買い物に訪れ、大盛況。「必要なものがなかった、品数がもっとあれば…」との声も出たが、「ありがたい」「助かる」と好評だった。田甲地区の矢嶋保男区長は「大変に良い試みだと思います。(地区内に)もう1カ所ぐらい巡回場所を増やしてもらえれば」と話していた。

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