日経平均4万円間近、ポジティブな評価は心強い=森屋官房副長官

Kazuhiko Tamaki

[東京 1日 ロイター] - 森屋宏官房副長官は1日午後の会見で、日経平均が史上初の4万円間近まで買い進まれたことに関し「日本経済の変革期に向けた取り組みについて、市場関係者を含めてポジティブな評価があることは心強く思っている」と述べた。

株価上昇のメカニズムと政府の政策対応に関連し、森屋副長官は家計が安定的な資産形成に向けてより多くの資金を貯蓄から投資に振り向け、企業がその資金を成長投資に回して企業価値を向上させ、それが資産所得というかたちで還元され、さらなる投資や消費につながっていく「好循環を実現させていく」と説明した。

その上で「わが国経済、企業の成長と国民の資産所得の増加につなげていきたい」と述べた。

一方、韓国大統領府の高官が3月中の日韓首脳会談の予定はない、と1日に発言したと報道されたことに関連し、森屋副長官は3月20日に岸田文雄首相が訪韓するという「計画はない」と述べた。

続けて日韓首脳はシャトル外交を行うことで一致しており「本年も適切な時期に相互往来の実施等について、両国政府間で不断の意思疎通を行っているところだ」と語った。

複数の国内メディアは今年2月、米メジャーリーグの大谷翔平選手が所属するドジャーズの開幕戦が3月20日にソウルで行われることに合わせ、日韓首脳がそろって野球観戦する案が浮上していると伝えていた。

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