ふらふらの高齢男性に「安静にしてください」中学生3人が保護 群馬県警太田署から感謝状

感謝状を受け取った(右から)仁平さん、高田さん、金子さん

 高齢者の保護に貢献したとして、群馬県警太田署(柿崎誠署長)は太田尾島中2年の金子結衣菜さん(13)、高田くるみさん(14)、仁平結菜さん(14)に太田市の同署で感謝状を贈った。

 3人は1月29日午後3時25分ごろ、自転車で下校中に封筒を手にふらふらと歩いている90代の男性を見かけた。「祖父と暮らしているから、高齢の方を放っておけなかった」という金子さんが声をかけ、変わりに投函(とうかん)すると、男性は近くの側溝に尻もちをつき、身動きがとれない状態に。仁平さんが通行人の男性と協力して安全な場所に移動させた。高田さんは出血している高齢男性に「安静にしてください」と声をかけ、通行人の男性に通報してもらい、警察と消防が到着するまで3人で見守っていたという。

 柿崎署長は「人を思う気持ちが伝わり、男性の命が守られた」と行動をたたえた。

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