審査員は“アプリ” 児童生徒の英語の音読大会 教諭「『これでいいのかな』と読むよりはちょっと試しに」

全国の児童・生徒を対象に開催された英語の音読大会に、愛媛県新居浜市の中学生が出場しました。審査員は“アプリ”です。

新居浜市の山間・別子山地区にある別子中学校。1年生の英語の授業にお邪魔すると…それぞれの端末に向かって一斉に音読を始めました。

読み終えると端末に表示されるのは、発音の正確さです。

こちらは「音読メーター」という大手映像予備校の英語講師が開発したアプリ。

(生徒)
「黒文字が正しく読めたところで、赤文字が“こんな風に聞こえた”という表示」

―――アンドリューがアンドユーに聞こえた?
「そういうことです」

発音の判定に加え、間違えた箇所のアドバイスもしてくれる他、英文の読み上げや辞書の機能なども搭載しています。

去年12月から2月まで、全国の児童生徒を対象にこのアプリを活用した音読大会が開かれ、事務局によりますと合わせて8校で実施し累計約2100人が参加。県内からは唯一、別子中学校が名乗りを上げていました。

(別子中学校 小野詩歩 教諭)
「自分でも生徒たちも発音が合っているかどうかも分からないし『これでいいのかな』と読むよりは、AIが判定してくれるのであれば、ちょっと試しにやってみればいいのではないかと思った。点数が上がっていくにつれ、どんどん上手くなっている実感も沸いていて、楽しく音読に取り組めているというのはある」

大会は、期間中に取り組んだ音読の正確さと速さを競う部門、量を競う部門、総合部門の3つで、生徒たちはお互いしのぎを削りながら、音読の上達とランクインを目指しました。

(生徒)
「自分より上の人がいたり下の人がいたりと思うと、自分も頑張らないといけないなと思う時もあるし、自分はこれくらいの順位だな…という時もある」
「自分の中でも上位を目指したいというのがあるので、その分発音とか色々注意するようになった」

結果は今後1週間以内に集計され、それぞれの学校に通知されるということで「アプリ」でカラオケの採点機能のように楽しく音読に取り組めれば、英語力アップも早いかもしれません。

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