JR山田線と106バス、乗車券1枚で JR東日本管内では初の試み

 

 JR盛岡支社は4月、山田線(盛岡-宮古駅間)の乗車券で並走する県北自動車の路線バス「106バス」を利用できる実証実験を開始する。最終目的地に向かう方向であれば、乗車券1枚で列車、バスとも乗り降り自由。JR東日本管内では初めての試みで、移動の選択肢を増やし、地域活性化につなげる。

 期間は4月1日から来年3月31日までの1年間。対象区間はバスが並走していない上盛岡、山岸、上米内の盛岡市内3駅を除く山田線全線とする。盛岡-宮古駅間を有効区間とするJRの乗車券(定期券などを含む)のほか、発着区間の記載がある割引切符でも利用できる。最終目的地の反対方向には乗れない。

 盛岡-宮古間の乗車賃は山田線が1980円、バスが2200円とほぼ同額だが、本数は山田線の方が少ない。双方を合わせることで移動の選択肢が増え、待ち時間が減る。駅やバス停での「途中下車」もしやすくなり、利便性向上が期待される。

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