ビキニ事件70年、追悼続く 全ての核被害者「連帯を」

「ビキニ事件」から70年となり、静岡市で開かれたビキニデー集会=1日午後

 米国による太平洋・マーシャル諸島の水爆実験で静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」や住民らが被ばくした「ビキニ事件」から70年を迎えた1日、静岡市で核兵器廃絶を訴えるビキニデー集会が開かれた。救済を求める核被害者らに連帯を呼びかけ、日本政府に核兵器禁止条約への参加を求めるアピールを採択した。首都マジュロでは午後も追悼行事が続いた。

 広島で原爆に遭った「静岡県原水爆被害者の会」の石原洋輔会長(78)は集会で、被爆地と連携した写真展開催などの取り組みを報告。「原水爆禁止運動の一層の発展につながることを願う」とあいさつした。

「ビキニ事件」から70年となり、マーシャル諸島の首都マジュロで開かれた核実験犠牲者の追悼式典後の昼食会であいさつする下本節子さん(中央)=1日(共同)

© 一般社団法人共同通信社