「黄金の秋田犬像」と「純金の秋田犬像」 購入意義や経済効果を強調

大館市は新年度の当初予算案に親子の「黄金の秋田犬像」と「純金の秋田犬像」を購入する費用として、1650万円を盛り込んでいます。一部からは疑問の声も上がっていますが福原淳嗣市長は、1日の定例記者会見で、購入する意義や経済効果を強調しました。

大館市は、一般会計の総額が363億円余りの新年度当初予算案を市議会に提出しています。公共交通網の再編や地域の医療体制の強化に重点を置いていますが、東京の企業が制作した親子の「黄金の秋田犬像」と「純金の秋田犬像」の購入費用、あわせて1650万円も盛り込んでいます。

費用の大半を占める黄金の秋田犬像は、去年の忠犬ハチ公の生誕100年を祝うイベントでも披露されたもので、850枚ほどの金箔が使われています。大館市は観光振興や生誕100年の記念事業の遺産=レガシーとして活用していこうと購入を決めました。

1650万円はふるさと納税の寄付金を主な財源としています。ただ購入しても警備が必要となることから、常設展示は行わない方針で、市民からは購入を疑問視する声も出ています。

福原市長は「自治体同士のネットワークをつくる目的の象徴として、購入した方が絶対いいと私が判断したからに尽きます。大館が観光の目的地になる。様々な面にも波及効果があり、購入費を上回るメリットがある」と強調しました。

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