宅配弁当食べ22人が食中毒 無許可で営業、兵庫・伊丹の業者を営業禁止に

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 兵庫県伊丹健康福祉事務所は1日、同県伊丹市北伊丹3の弁当店「エルマゴ」の宅配弁当を食べた22人が、下痢や嘔吐(おうと)などを訴えたと発表した。うち4人からノロウイルスが検出されたため、同事務所は食中毒と断定。同店が食品衛生法に基づく営業許可を得ていなかったため、同日付で営業禁止を命じた。

 同事務所によると、22人は20~60代の男女で、2月26~27日にかけて同店の鶏の唐揚げ弁当やハンバーグ弁当などを食べた。27日午前3時ごろからそれぞれ発症。重症者や入院患者はおらず、全員が快方に向かっているという。

 26~27日に宅配を利用した77人のうち、40人と連絡が取れておらず、同事務所が調査を進めている。同店は29日から営業を停止しているという。(地道優樹)

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