学びやに別れ、未来へ一歩 茨城県内の高校・中等教育校で卒業式 16日まで分散実施

卒業式を終え、会場を後にする卒業生たち=ひたちなか市足崎

茨城県内の県立高と中等教育学校、私立高の卒業式が1日、各校で開かれた。生徒たちは思い出の詰まった学びやに別れを告げ、新たな一歩を踏み出した。県立高入試の影響で、2023年度の卒業式は順次開催となる。

同県ひたちなか市足崎の勝田高(下山田芳子校長)では、卒業を迎えた101人の多くがノーマスク姿で式に参加。在校生と保護者はコロナ禍ではオンライン参加や人数制限などがあったが、今回はこれらの制限を撤廃して実施した。

式典で卒業生一人一人の名前が読み上げられ、下山田校長が代表者に卒業証書を授与した。卒業生代表の大久保那菜さん(18)は、野球応援で団長を務めた経験を踏まえ「毎日呼んだ友人の名前は一生の思い出。幸せでした」と答辞。校歌斉唱では晴れやかな表情で歌い上げる卒業生の姿が見られた。

終了後、小沢一澄さん(18)は「部活の仲間に感謝している。将来の夢に向かって進んでいきたい」と話した。

この日卒業式を実施したのは県立高5校と私立高12校、県立中等教育学校2校。残りの県立高、中等教育学校も16日までに開く。

© 株式会社茨城新聞社