戸籍証明交付、兵庫・西宮でもトラブル 3月1日開始の新システム、アクセスが集中か

西宮市役所=西宮市六湛寺町

 戸籍証明書の広域交付を手軽にするため、1日に全国の自治体で運用が始まった新システムで、兵庫県西宮市は同日、交付に時間がかかるトラブルがあり、窓口での受け付けを前倒しで終了したと発表した。法務省の戸籍情報連携システムにアクセスが集中したのが原因とみられる。

 同日、改正戸籍法が施行されたことに伴い、これまで本籍がある自治体に請求が必要だった戸籍証明書が、離れた自治体の窓口でも取得できるようになった。

 同市によると、システムの通信障害が発生したのは市役所本庁舎や鳴尾支所、夙川サービスセンターなど9カ所。市役所では午前9時から断続的に通信トラブルが起き、午後2時半までに約30人に対応したが、待ち時間が3時間に達したため、受け付けを打ち切ったという。

 申請者の戸籍情報を端末で入力し、同省のシステムに送られたはずのデータが見当たらず、交付できないケースもあったという。

 市は4日、受け付け時間を短縮するなどして業務を継続する方針。市によると、阪神間を含め、全国の自治体でトラブルが相次いでいるという。(西尾和高)

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