米、ガザに人道物資投下へ 数日中、食料不足が深刻化

1日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハで、食料の配給を受けるために何時間も並ぶパレスチナ人(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は1日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザで、支援物資の投下を数日中に始めると発表した。戦闘休止を巡る交渉が進まない中、ガザでの食料不足が深刻化しており、緊急の対応が必要だと判断した。

 ホワイトハウスでイタリアのメローニ首相と会談したバイデン氏は、記者団にガザへの支援物資は全く足りていないとし「罪のない人々や子どもたちの命が危険にさらされている」と強調した。さらなる援助を届けるため、休戦に向けて全力を尽くすと表明した。

 ガザでは2月29日、支援物資を積んだトラックに群衆が殺到してイスラエル軍が発砲。死者が100人を超えた。

ホワイトハウスでイタリアのメローニ首相と会談したバイデン米大統領=1日(ゲッティ=共同)

© 一般社団法人共同通信社