SixTONES ジェシー&髙地優吾のグループ愛 中丸雄一に語った6人の信頼関係

SixTONESのジェシーと髙地優吾が、KAT-TUN・中丸雄一のYouTubeチャンネル『中丸銀河ちゃんねる』にゲスト出演した。現在までに2月17日、24日の2回配信され、ジュニア時代のエピソードやSixTONES結成秘話、近況などを語った。同チャンネルに中丸の後輩が出演するのは初めてのこと。YouTubeらしいカジュアルな雰囲気でありつつも、「人に歴史あり」という濃いエピソードが語られた。

事前告知となるショート動画では、中丸が単独で撮影する傍ら、ジェシーと髙地はもう一方のカメラに向かって、聞こえてくる中丸の言葉に反応。ジェシーは「言っちゃう? ジェシーと髙地です」と語ったのに続き、美声を披露。髙地は「中丸くん待ってるよ~」と声をかけるなどバラエティらしい雰囲気が漂っていた。

2月17日配信の動画では「ジェシー&髙地優吾×中丸雄一【実はシャイボーイ...ジェシー】KAT-TUNとSixTONESの似てるとこ違うとこ」と題して、ハンバーグを食べながら語り合った。店にまつわるエピソードに続いて、メニューを見ながらジェシーが「色んな種類食べたい派ですか? それとも同じやつをガッツリ食べたいか」と質問する。中丸は「1個でいい」と返答すると、すかさずジェシーが両手の人差し指を立てて「やだ~!!」とキャラ変してボケてみせる。中丸は「それIKKO」と冷静にツッコミを入れ、「俺、いつも感心するんだけどさ、早くない? テンポ、ギャグの」とジェシーに羨望の眼差しを向ける。続いて髙地が「ちゃんとツッコむの、中丸くんくらいですよ」「(SixTONESは)3回に1回触れるくらい、あとは無視です」と補足した。

視聴者やファンが感じていることを代弁するかのような中丸の言葉に共感した人も多いはず。注文ひとつとってもジェシーが中丸を気遣う場面も。中丸からは「テレビの人になっちゃった」と言われていたが、それだけ経験値があがったという証だ。ドリンクが到着すると乾杯をしつつ、ジェシーが主語を抜いてさりげなく中丸に祝福の言葉をかけていた。

事務所の先輩・後輩という間柄もあるが、バラエティ番組で活躍するジェシーと髙地らしく、のっけからリズム感があり、ノリのいいサービス精神に溢れる出演だった。

話題は髙地のボイパ事情、そしてジェシーがKAT-TUNメンバーとのご飯事情について聞いたのをきっかけにSixTONESのご飯事情へ。旗振り役がいないと集まらないという中丸に、ジェシーがマネージャーにスケジュールを空けてもらっていること、髙地も「うちでいうと(森本)慎太郎が先陣切ります」と明かした。

ジェシーはメンバーについて「恥ずかしがってるんでしょ?」と、言い出せないだけではと考えを巡らせると、髙地も「そうやって強引にでも誘ってくれる人がいないと俺らも行かなくなっちゃうんだろうな」と続けるなど、3人ともそれぞれグループメンバーとのコミュニケーションの大切さを噛みしめるように語り合っていた。

ファンからすればいつも仲の良いSixTONESの印象しかないが、中丸が「意外と(考えていることが)わからない」と言ったように、グループごとにカラーやスタイルがあるとはいえ、メンバー内のコミュニケーションはグループの肝となるのだろう。

その後、ジェシーのコミュニケーション能力の高さについて話が及ぶと、髙地が「昔はこうじゃなかった」と回顧。中丸が「なにかきっかけがあったんだね」と兄のように投げかけると、ジェシーが“シャイボーイ”を脱した経緯に触れ、「いい意味ですごいなこいつ、ぶっ飛んでるなって印象でいたい。どんな時でも」と自身の考えを明かした。

エピソードを受けて中丸は「SixTONESとは、みたいな1個の何かあるわ。“SixTONES=ジェシーうるさい”みたいな」とパブリックイメージを語ると、髙地が「それをしっかり作ってくれたのがジェシーなんですよ」と褒めていた。

また、「ジェシー&髙地優吾×中丸雄一【SixTONES結成㊙️話】辞める寸前だった俺たち...。」では続編を配信。SixTONESのYouTubeチャンネル開設から、遡るようにして6人が集まったドラマ、実は辞めたいと思っていたジュニア時代、SixTONES結成秘話と、トークがより一層深く濃くなっていった。

これまで雑誌のインタビュー記事などで明かされたエピソードも盛り込まれていたものの、CDデビューを経て、初のドーム公演、公式YouTubeチャンネルで配信した10thシングル曲「こっから」のMVが1億回再生を突破するなど音楽作品の盛り上がり、グループそしてメンバーの活躍ぶりがあるいまだからこそ響き方も違ってくる。

ドラマでの共演をきっかけに6人での活動に手ごたえを感じたメンバー。様々な事情から一度は離れたものの、だからこそ見えてきたこと、感じたこともあったはず。当時、胸を痛めたファンも少なくないだろう。しかし前向きにとらえれば、タイミングを含めて、みんなで乗り越えたからこそ、つながった縁が固結びのように強固なものになったのではないだろうか。

『中丸銀河ちゃんねる』ではまだ続編があるようだが、2回の配信映像を見て感じたことの一つはグループ愛。髙地はメンバーに対して、ご飯に誘ってくれる、ジェシーがSixTONESのイメージを作ってくれたと、発言の随所にメンバーへのリスペクトや感謝が込められていたのが印象的。一方のジェシーも変わらずギャグを繰り出したかと思えば、真剣に話をしたり、さりげなく話者を気遣ったり。そしてジェシーはSixTONES結成秘話のパートで「もっと話せない話もいっぱいあるけどね。10年後に話せたら話したい」「まだ取っておきたい」と語っていたが、この先の話をしてくれるのがなんとも嬉しい。

10年後にどんな雰囲気で何を語るのか。明かしてもいいと思えるタイミングが来る日を心待ちにすると共に、温存したエピソードを明かすにあたって、「どんなエピソードでも僕らのファンならば受け止めてくれるだろう」と、アーティストから信頼されるファンでありたいとも思う。

予告では3人がゲームセンターに場所を移していた。どんな展開を迎えるのか続編を楽しみに待ちたい。

(文=柚月裕実)

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