新NISA成長投資枠で買える銘柄も!少額から投資できてでリターンに期待できるアメリカの最強ETF3選

日経平均株価が史上最高値を34年ぶりに更新しました。 私は直近で東京、大阪、名古屋、豊橋、仙台など対面セミナーで登壇させていただいていますが、投資への関心の高まりを肌で感じています。

その中で、「せっかく投資をするなら全世界株式(オール・カントリー)やS&P500だけではもったいないでしょうか…?」というご意見もよく耳にします。そこで今回は、少額から投資できる低コストな米国ETFを3つご紹介します!


【VIG】バンガード米国増配株式ETF

まず1つ目は私が1番好きなETFの【VIG】バンガード米国増配株式ETFです。

10年以上連続して配当を増やしている中・大型の米国株に分散投資をすることを目的としたETFです。この基準を満たす企業は、一般的に業績が良く、株主還元に積極的であり、経済の変動があっても安定した需要やブランド力を維持できる企業と見なされます。これらの特性は、高収益の可能性を示唆しており、投資家にとって魅力的な選択肢となります。

VIGに組み入れられている企業は、財務面での安全性が高いとされ、市場のショック時にも相対的に下落耐性があると評価されます。投資信託組入れ上位銘柄は、マイクロソフト、アップル、JPモルガンチェースアンドカンパニー、ブロードコム、ユナイテッドヘルス、ビザ、エクソンモービル、ジョンソンアンドジョンソン、マスターカード、プロクターアンドギャンブルなど定性面の強みのある銘柄やブランド力の強い銘柄、技術力で他の追随を許さなかったりスケールメリットが考えられるような各セクターのトップシェアの銘柄がそろっています。“配当貴族”、“配当チャンピオン銘柄”、と言われる長年増配を続ける銘柄も多いのが特徴です。

さらに、VIGは経費率が0.06%と非常に低く設定されており、長期的なコスト効率も投資家にとって有利なポイントです。低い経費率は、投資リターンに対するコストの影響を抑え、より多くの収益を投資家に還元することを可能にします。

要するに、VIGは長期的に配当を増やし続けることができる信頼性の高い企業に投資することで、安定した収益の可能性と低コストの利点を兼ね備えたETFと言えます。

Bloombergによると、直近配当利回り(税込)は2.05%となっています。

【VYM】バンガード・ハイディビデンド・イールドETF

2つ目は、高利回りETFの代表格【VYM】バンガード・ハイディビデンド・イールドETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)です。

米国の大型株を中心に予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されるFTSEハイディビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目的とするETFです。

予想配当利回りが市場平均を上回る、つまり配当利回りの高い銘柄約400銘柄以上に投資できて、分散投資の効果が期待出来るところが利点だと言えます。金融や生活必需品、ヘルスケアなどが組み入れられている銘柄では上位セクターとなっています。景気に左右されにくく、株価や需要が安定しているセクターが中心となっています。

投資信託組入れ上位銘柄はブロードコム、JPモルガンチェースアンドカンパニー、エクソンモービル、ジョンソンアンドジョンソン、プロクターアンドギャンブル、ホーム・デポ、メルク、アッヴィ、シェブロン、ウォルマートなど。

配当利回りはここ10年で3%以上を維持しており、分配金も2倍以上に成長しています。Bloombergによると、直近配当利回り(税込)は3.82%です。

【SCHD】シュワブ米国配当株式ETF

そして最後は【SCHD】シュワブ米国配当株式ETF(Schwab US Dividend Equity ETF)です。ダウジョーンズ配当100インデックスに連動する投資成果を目指すETFです。ダウジョーンズ配当100インデックスは、財務比率に基づき、同業他社と比較して基本的な強みを持つ、一貫して配当金を支払ってきた実績を持つ米国企業が発行する高配当利回り銘柄のパフォーマンスを測定する指数となっています。

少なくとも10年連続で配当金を支払っていること、浮動株調整後の時価総額が5億ドル以上であること、ファンダメンタルズに基づく4つの特性(総負債額に対するキャッシュフロー、株主資本利益率、配当利回り、5年間の配当成長率)が優良な銘柄かつ、時価総額や取引量が一定規模以上の米国株のうち、ファンダメンタルズ上位100社を投資対象とするETFです。

キャッシュフロー・総負債比率、ROE(株主資本利益率)、配当利回り、過去5年間の配当成長率と、しっかりスクリーニングして企業を選別しています。

私も企業を見る際にファンダメンタルズはしっかりチェックするようにしているのですが、結構大変な作業なので、それをやってくれ、しかも入れ替えも自動でしてくれて経費率は0.06%と低コスト。また単一の銘柄が指数の4.0%以上を占めることはないとされており、一つのセクターだけで、保有割合が25%を超えないようにも制限がかかっており、個別にもセクター的にも偏らないよう分散にもしっかり配慮されている印象です。

SCHDは高配当かつ増配かつスクリーニングもされているので持続可能性なども期待できるETFといえるのではないでしょうか。インカムゲインもキャピタルゲインも期待できるわけです。Bloombergによると、直近配当利回り(税込)は3.83%です。

100ドル以内で購入できるもメリットです。ただし、ほとんどの日本の証券会社では買えないのが難点。日本ではIG証券で購入できます。

投資信託組入れ上位銘柄はブロードコム、アッヴィ、メルク、ホーム・デポ、テキサス・インスツルメンツ、ベライゾンコミュニケーション、シェブロン、アムジェン、コカ・コーラ、シスコシステムズなどです。

いかがでしたか?個別銘柄に興味のある方は組み入れ銘柄を調べてみるのも良いのではと思います。皆様の投資の参考に少しでもなれば幸いです。

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