富山県高岡市、早期に地域別復旧見通し示す 全4回の説明会終了

 高岡市は1日、能登半島地震で大きな被害が出た地区の復旧に向けた被災者支援策の説明会を市ふれあい福祉センターで開き、全4回の日程を終了した。道路と下水道の復旧に3年かかるという見通しについて、市の担当者は「あくまで目安で、被害は地域でばらばら。どのエリアが何年かかるかは現時点でまだ見えていない」とし、早期に地域ごとの復旧スケジュールを示す方針を説明した。

 この日の説明会には横田地区や伏木地区の住民ら約130人が出席した。市職員が、道路と下水道を復旧する手順や解体の手続きの流れなどを説明した。

 住民からは「支援金をもう少し工面できないか」などの要望が上がった。擁壁倒壊の被害に対し、市職員は「市から補助ができるのか調べているが、該当するものは見当たらない」とした。市は今後も、市民と情報交換する場を設けるとしている。

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