夕焼けパンダ、ちょっと照れてる? 7年ぶり完全な形に 明石・天文科学館、ネット中継でも歓喜

7年ぶりに丸い姿を現した夕焼けパンダ(明石市立天文科学館提供)

 7年ぶりに完全な形の「夕焼けパンダ」が出現-。明石市立天文科学館(兵庫県明石市人丸町)で1日、夕日が鉄塔のパラボラアンテナと重なりパンダのように見える現象の観測会があり、丸い顔が久々に顔を見せた。

 夕焼けパンダは2013年に当時の館長が夕日を撮影中に偶然見つけた。見られる機会は3月1日ごろと10月12日ごろの年2回だけ。22年10月は顔の下部分が少し雲に隠れた「マスクパンダ」が、昨年10月は上部分が少し隠れた「アイマスクパンダ」が現れたが、丸いパンダはごぶさただった。

 同館の公式ユーチューブチャンネルでは井上毅館長が観察会の様子を生配信した。午後5時45分ごろ、まるまるとした赤い夕日が現れ、期待が高まった。午後5時53分に真っ赤なパンダが出現。井上館長は「かわいい夕焼けパンダ。おめでとうございます」と話して歓喜の拍手。ユーチューブのコメント欄には「ついに完璧な夕焼けパンダ」「曇りでダメかと思った」などのコメントが寄せられた。

 応募者254人から選ばれた16人も同館14階の展望台で見守り、パンダが出現すると感激した様子だった。井上館長は「完全なパンダが現れた。ちょっと照れているように赤みがかっていた」と喜んだ。

 配信された動画はユーチューブの同館公式チャンネルで見られる。(領五菜月)

© 株式会社神戸新聞社