「相馬野馬追」の有料観覧チケット販売開始 今年は5月25~27日、猛暑対策で開催前倒し

 国重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の有料観覧チケットは1日、発売された。猛暑対策でこれまでより2カ月前倒しの5月最終土、日、月曜に当たる5月25、26、27日に開催される。一部の席は初日に完売するなど好調なスタートを切った。

 有料観覧席は甲冑(かっちゅう)競馬や神旗争奪戦などが行われる5月26日、南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地に設けられる。入場券(自由席)、本陣山観覧席、行列観覧席に加え、今年は祭場地の馬場に接する野馬原観覧席を新たに設けた。

 開催時期の前倒しに伴い、発売を1カ月早めた。執行委員会事務局の市役所にはチケットを求める行列ができた。事務局で扱う野馬原観覧席60席は10分ほどで完売、1席最大5人が利用できる本陣山観覧席も数席を残すだけになった。行列観覧席は半分近く売れた。事務局の担当者は「初日だけでこれほど売れたのは、コロナ禍前でもなかったのでは」と話している。旅行業者向けの席は早い時期から問い合わせがあり、順調に売れているという。

 事務局に寄せられた事前の問い合わせでは「今年は暑さを心配しなくいていいから見にいきたい」という声もあり、開催時期見直しの効果があるとみている。

 観覧席はチケットぴあでも購入できる。入場券はJTBのウェブサイトや各種コンビニエンスストアでも販売している。

 詳しくは事務局ホームページ https://soma-nomaoi.jp/

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