長崎県内の公立高で卒業式 「経験を糧に一歩ずつ」 学びや離れそれぞれの道へ

国際科を代表して卒業証書を受け取る生徒=県立長崎東高

 長崎県内ほとんどの公立高で1日、卒業式があり、生徒が思い出が詰まった学びやに別れを告げた。
 県教委などによると、本年度の公立高卒業生は7288人(1月4日現在)、特別支援学校高等部(同)219人、私立高全日制3462人(昨年5月時点)の見込み。
 長崎市立山5丁目の県立長崎東高では76回生263人が巣立った。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、5年ぶりに高校の在校生が全員参列。保護者の人数制限もなくし、卒業生の門出を祝った。
 立木貴文校長が、普通科と国際科の代表生徒に卒業証書を手渡し、それぞれが思い描く平和を求め続けること、学び続けること、古里を大事に思う気持ちを大切にすることなどを求め、「これからの未来をたくましく切り開いて」とエールを送った。
 卒業生を代表し溝口理子さん(18)が答辞。新型コロナ禍の入学や学校行事に触れ「集団で活動する機会を一度奪われたことで、改めて人とつながることの温かさを知り、新しい方法でつながりを求めてきた」と振り返った。「高校での経験を糧に(自分が)選んだ道を正解にすることができると信じ、一歩ずつ歩んでいく」と力強く語った。

© 株式会社長崎新聞社