三菱電機の長崎製作所 伊丹と統合へ 製作所から工場に名称も変更

 三菱電機は1日、4月1日付の組織改正を発表した。長崎製作所(西彼時津町浜田郷)を伊丹製作所(兵庫県尼崎市)に統合し「伊丹製作所・長崎工場」に名称を変更する。統合後の人員体制は非公表。
 両拠点とも社会インフラ系の製品を受け持つ社会システム事業本部に属し、交通関係を主力としている。同社は「両製作所の一体運営により、交通事業全体の最適な事業推進体制構築を目指す」としている。
 長崎製作所は鉄道車両用空調機、非常用発電システム、ホームドアを開発・設計・製造し、従業員は約500人。伊丹製作所は主に鉄道車両用電機品や信号システムを手がけ、従業員は約950人。
 同社によると、統合後も両拠点で生産する製品に変更はない。人員については「各事業推進に必要な人事異動は随時行う」とし、具体的な人数を明らかにしなかった。長崎製作所長の役職は伊丹製作所・長崎工場長に変更する。
 長崎製作所は1924(大正13)年、長崎市丸尾町の三菱電機神戸製作所長崎工場が独立し現在の名称になった。69年に時津工場が竣工(しゅんこう)。名称は一時期消えたが、2006年に復活し事業拠点を時津に集約した。

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