医療団体などに栃木県から感謝状 新興感染症対応で医療措置協定を締結

新型コロナウイルス感染症への対応に当たってきた医療団体などに県から1日、感謝状が贈られました。

新型コロナへの対応をめぐっては、感染症法上の位置づけが「5類」となった去年5月以降も、国は治療薬や入院医療費など患者や医療機関への公費支援を一部継続していましたが、4月からは通常の医療体制に移行する見通しです。

これを踏まえて、県はこれまで患者の受け入れや治療などに携わってきた医療団体など合わせて1千684の団体に感謝状を贈ることを決めました。

1日の贈呈式には、県医師会など9つの団体の代表者などに福田知事から感謝状が贈られました。福田知事はあいさつで「医療従事者の方々にはこれまでのおよそ4年にわたり最前線で新型コロナの対応に尽力いただいた」と感謝の言葉を述べました。

また、県医師会の稲野秀孝会長は「4年前に県内で初めて感染者が確認されて以降、何度も感染拡大の波を繰り返したが、何とか難局を乗り切ることができた」と振り返りました。

1日はこのほか、県は、新たな感染症の「流行初期」に医療機関の受け入れ体制を迅速に整えるため一般病床が300床以上ある県内16の医療機関と医療措置協定を結びました。

福田知事は「新型コロナ対応で得た知見を踏まえ次の感染症の危機に備えた医療提供体制の構築に向けた取り組みを確実に進めたい」と述べました。

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