「あれが出ると、がっくりする」 農家がカラシ菜を退治 特産の広島菜を守るため

広島の特産、広島菜を守ろうと、栽培農家などが2日、太田川河川敷に自生するカラシ菜を退治しました。

これがカラシ菜で、広島菜の栽培に悪影響を及ぼすということです。

退治の作業は広島菜の産地、広島市安佐南区の川内地区近くに広がる太田川河川敷の両岸で行われました。

参加したのは栽培農家やJA広島市の職員などおよそ100人で、シャベルや鍬を使ってカラシ菜を除去していきました。

カラシ菜は広島菜と同じアブラナ科の植物で、ハチなどが花粉を運び、広島菜と交配すると雑種になってしまう可能性があるということです。

広島菜委員会 溝口憲幸会長
「カラシ菜は悪いやつ。せっかくつくったのに通称”ばけ(おばけ)”という、とても大きい、あれが出るとがっくりする」

カラシ菜退治は、約3キロにわたって行われました。毎年、この時期に行われるこの作業は、40年近く続いているということです。

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