佐々木麟太郎が進む米大学野球の環境とは 練習の効率性を重視

紅白戦を行う南カリフォルニア大野球部の部員ら=ロサンゼルス郊外(共同)

 歴代最多とされる高校野球通算140本塁打を記録した花巻東高の佐々木麟太郎内野手は海を渡り、新たな道を切り開く。日本のドラフト会議で1位指名が確実視された逸材は「人としての可能性を広げたい」と米スタンフォード大に進学する。個別練習など効率性を重視する米大学野球の環境とは-。

 メジャー通算303勝の左腕ジョンソンやワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で活躍したヌートバーらを輩出し、スタンフォード大と同じリーグに入る南カリフォルニア大。練習は日ごとに打撃、守備に分けて行うなど効率性が重視されている。

 全体練習の時間は全米大学体育協会(NCAA)による制限があり、今季開幕前は週20時間。拘束時間を減らし、学生の心身への負担を減らすのが狙いだ。スタンキエビチ監督は「詰め込んでやると努力が無駄になる」と力説した。

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