プレミアリーグへの適応期間を経てからの遠藤航の活躍ぶりは周知のとおりだ。
シュツッツガルトでブンデスリーガ残留を争っていた30歳(当時)のベテランとあって、夏にリバプールが遠藤を獲得したとき、その評価は決して芳しくなかった。本命のモイセス・カイセドやロメロ・ラビアという若手有望株たちを獲得できなかったクラブによる「パニックバイ」との見方もあったほどだ。
しかし、12月以降の遠藤の躍進は目覚ましい。クラブ月間MVPに選ばれ、アジアカップ出場による戦列離脱時はその不在を惜しまれた。再合流後もユルゲン・クロップ監督からの信頼は揺るがず、アンカーとして確かな地位を築いている。
先日のカラバオカップ決勝でも延長を含めた120分間を戦い抜き、リバプールで自身初のタイトル獲得に貢献。クロップ監督から絶賛され、メディアからも高く評価された。
それでも、守備的MFというポジションもあってか、遠藤がふさわしい賛辞を受けていないとの見方もあるようだ。イタリアのメディア『Sportpress24』は3月1日、「プレミアリーグでまだ過小評価されている選手たち」という記事を報道。その最初に遠藤をあげた。
【動画】遠藤が渾身のシュートブロックで大ピンチを阻止!
同メディアは「ワタル・エンドウは昨夏、リバプールが中盤を変えたときに本当に必要としていたことの廉価版と考えられていた」と報じている。
「だが実際は、日本代表は彼らのプレーに欠かせない存在となった」
今季4冠の可能性もあるリバプールで、遠藤の存在感は高まるばかりだ。世界最高峰の舞台で、日本代表キャプテンは頂点を目指す。
ちなみに、そのほかにSportpress24があげたのは、アーセナルのベン・ホワイト、ブライトンのパスカル・グロス、ウォルバーハンプトンのクレイグ・ドーソン、エバートンのアブドゥライ・ドゥクレ、そしてブレントフォードのクリスティアン・ノアゴーだった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部